上海花火

花火



収録が終わって。上海からの留学生Cさんと帰り道の電車が一緒になった。調布住まいだというので、今話題のNANAの舞台が調布で、調布の花火大会もお話にでてくるんだという話をしていた時のこと。


「どうして、日本の花火は夏なんだろう」って話になった。


「浴衣着て、川原で眺めるのが風流でいいんじゃないかな」と私。


「でも蚊だって多いじゃないですか。それに、とても暑くないですか」とCさん。


そういえばそうなのである。気づかんかったよ。さすっがー。で、上海の花火について聞いてみた。


「日本みたいに毎年恒例の夏の花火大会はないです。でもね。4年くらい前だったかな。APEC会議が上海で開かれたとき、記念イベントで花火をやったことがありますよ。上海の建物は高さがでこぼことしているんですけれど、それぞれの屋上から花火を次々に上げていったんです。花火が波を打つように光っていって、ちょうど龍が空を踊るようでした」


ほほう。それはいい!確かに龍はまっすぐではなくてじぐざぐに空を泳ぐように舞うものねえ。それからCさんは乗り換えてしまって別れたのだけど。電車を降りて家までの帰り道。見上げた夜空に龍が踊り始めた姿を思い浮かべながら帰りました。