傷ついた

読者の感想は出版社に勤める者にとっては一つの励みだ。でもがっくりくることもある。それは、「広告が多い(広告=迷惑なもの)」という指摘。本当に食べたいとこに辿りつくまでに剥かねばならない蜜柑や林檎でいう皮のような存在とでも言おうか。でもね、皮だってじっとよく見てみてよ。蜜柑色、林檎色。それらをそれららしくあるための色を作っているのは、果実よりもむしろ皮の方だと言えないだろうか。皮には皮の楽しみ方がある。例えばオレンジピール。例えばウサギ林檎。芸術や文化、沢山のメッセージが詰まってるかもしれないよ。