私の脳の中、心の中②
レインマン: 絶縁状態だった父の訃報を聞き、遺産相続目当てに帰郷するチャーリー。しかし父の遺産はその存在すら知らなかった自閉症の兄にわたることになると知り、ショックをうける。遺産を自分のものにしようと兄を誘拐したチャーリーだったが、ともに過ごすうちに心を通わせるようになる。「We are connected(僕らはつながってる)」という台詞が印象的だ。
レナードの朝:精神病院に赴任した医師セイヤーは体を自由に動かせない患者たちにボールを受け止める反射神経があることを発見。さらに30年も昏睡状態だったレナードに新薬を投与することで彼を奇跡的に目覚めさせることに成功したものの....。実話をもとに作られた映画。
ティファニーで朝食を:音楽もファッションもストーリーも好き。
麗しのサブリナ:ファッションが何より素敵。ジバンシーのドレスにも憧れちゃうし、オーソドックスなワンピースも、流行になったサブリナパンツも。
月とキャベツ:かつてカリスマミュージシャンだった花火は今は意欲をなくして田舎に引っ込みキャベツを栽培して暮らしていた。そんな彼の前にヒバナと名乗る謎の少女が現れる。本当は踊りたかったのに踊れなかったヒバナと本当は歌いたいのに歌わなかった花火の優しくて繊細で切ない物語。
Love Letter:岩井俊二の世界は好きだな。
ギルバート・グレイプ:レオナルドディカプリオの自然な演技はジョニーディップを食ってしまった....。
シザーハンズ:高校の文化祭でお隣のクラスの出し物だったけど、雰囲気出てて良かったなぁ。
初恋のきた道:どこまでも美しい物語。ルオ先生の音読が好き。「父さんの朗読する声を40年間聞いてきたけれど、一度も聞き飽きることはなか
ったよ。いい声だった」という台詞も好き。まっすぐな少女の、恋心に胸がきゅんとする。父の死をきっかけに父母の若かりし頃を息子が追想する形で物語は展開するが、冒頭の頑固な母の姿と、ひたむきな少女の姿が重なったとき、心の高揚は最高潮に達する。
アンカーウーマン:ニュース番組のアンカーウーマンを夢見る少女が敏腕プロデューサーに支えられながら成長していくサクセスストーリー。アナウンサーに憧れるきっかけにもなった作品。
ターンレフト・ターンライト(向左走向右走):台湾の人気絵本作家ジミーの「きみのいる場所」の映画化。ファッションとインテリアがかわいくておしゃれ。私も彼のようなかわいいけれど切なさが残るやさしい絵本を書こうと思う。
ペイ・フォワード:世界中の人がこの物語に共感したら、きっと戦争なんて起こらないと思う。
世界の涯てに:独特な世界観と映像の不思議さに惹かれ、同じ日に3回繰り返し見てしまった。
いま、会いにゆきます:心があったかくなる。懐かしいような、憧れるような、心地よい世界観。
ウエストサイドストーリー:音楽がかっこいい。
ショーシャンクの空に:見終わった後が気持ちよい。
となりのトトロ:まっクロクロスケ出ておいで♪と歌ったり、おたまじゃくしを「おじゃまたくしー」、とうもろこしを「とうもころしー」っていうメイが可愛い。
魔女の宅急便:「忘れ物を届けにきました」っていうキャッチコピーと、ユーミンの主題歌が好き。
ライフ・イズ・ビューティフル:みんな泣くに決まってる。
ビューティフルマインド:天才数学家ナッシュの悲しいけれど美しい物語。彼の構築したゲーム理論(集団における個人の意志決定メカニズムを定式化した理論)、私も大学生のときにはまった。後の経済学にも影響を与え、ノーベル経済学賞を受賞しているが、彼の人生はドラマに満ちていたんだと心打たれた。
メリーポピンズ:家庭教師にあこがれたのは、メリーポピンズを見てから。
銀河鉄道の夜:天体、夜の星空が好きになる。美しいけど悲しい物語。
モモ:「困ったことがあったら、モモのところに行ってごらん」町の人たちの心を癒すモモの存在が魅力的。「時間」について考えるきっかけになった最初の物語。
ジョゼと虎と魚たち:女の子はわがままなほうが可愛い。DVDのおまけに入っている俳優たちの解説入りモードも、なんだかリアルな現代日本の若者らしくて聞いてみることをお勧めする。
12人の優しい日本人:日本に陪審員制があったらこうなるんだろうなぁと喜劇風に描いた三谷作品。このなかの豊川悦司はなんだかチンピラ。
きみのためにできること:録音技師の俊太郎はTVのドキュメンタリーの制作で沖縄を訪れる。そこで出会ったレポーター耀子に惹かれていく。始めのうち、耀子のインタビューの姿勢は、せっかちで結果ばかりを求める都会の人には、違和感のあるものだった。しかしやがて彼女独特の聞く姿勢、視点は魅力となって輝き始める。インタビューの多様性、あるべき姿などを考えさせられた。
スワロウテイルはつばめのしっぽという意味からアゲハ蝶を意味する。母を亡くした主人公は、売春婦のグリコに拾われアゲハと名づけれられる。アゲハはやがてグリコに好意をもつ上海出身のフェイホンたちが住むイェンタウン(円都)の青空旧貨商場で働くことになる。ところがグリコの客とをめぐるトラブルから偽札作りのデータを入手し、事件に巻き込まれていく....。
ストーリーもスリリングだが、随所にちりばめられたエピソードや登場人物たちの姿は「”日本の近未来”を表現したもの」という岩井俊二監督のセンスにしびれる。日本語、英語、中国語がちゃんぽんの会話。(見た目)白人が日本語を話し、日本人が中国語を話す。国籍をめぐり微妙な立場に立たされるグリコ、いろんな人種や文化がサラダボウルのようにごっちゃに混ざりながら、そこには歴然とした力関係があり、貧富の差もある円都の町。見た当時大学生だった私は特にCHAR演じるグリコに痛いほど共感して、しばらくカラオケではCHARAの歌ばかり歌ってたな。
PiCNiC:CHARAがいい。
ディープブルー:美しい。
冷静と情熱のあいだ:これを見て、イタリアまで行っちゃった。
キッズリターン:青春て感じ。
リトルダンサー:親子ってむずかしいけどあったかい。
セイブ・ザ・ラスト・ダンス:バレリーナとして活躍することを夢見る少女サラ。しかし、ジュリアードのオーデッィションの最中に母が交通事故で亡くなってしまう。責任を感じサラが移り住んだのは黒人が多く住むシカゴの高校。将来がまったく見えなくなり夢をあきらめかけていた中、出会ったのは、同級生のデレク。彼にヒップホップを習うことになり再びダンスに目覚めていく。ラストのダンスもかっこいいし、ありきたりの表現や決まり文句を避け丁寧に作られた作品なので、気持ちよくストーリーを受け入れるとこができる。
ノッティング昼の恋人:主題歌がいい。
北京的西瓜:千葉県船橋市で八百屋を営む主人は、物価が高い日本での生活に苦しむ中国人留学生の面倒を善意で見ている。その留学生と主人との友情を描こうと試みた作品。八百屋の主人はあまりに人が良すぎて、「いいよ、いいよ持ってって」と親切にしているうちに店が傾いていってしまう極端さは、ほほえましいと言うよりはギャグに近い。1988年5月から制作を開始し、日本での撮影は終了、最後は八百屋の夫婦(ベンガル&もたいまさこ)が中国で留学生と再会のシーンを残すのみとなった6月4日、現実の世界では天安門事件が起きる。撮影は中止を余儀なくされてしまい、結局ラストは飛行場の音を流すのみとなった。現実が映画の世界に影響を与えてしまう悔しさを監督は「われわれの敗北」と語っている。しかし、そこに現実を題材に表現しようとする映画が、現実を無視して虚構は書けないという苦渋の選択があったことは痛いほど伝わってくる。