お財布と相談
夜10時近い駅前のコージーコーナーでの出来事でございます。
「お前どれにするんだよ」私の隣から声が聞こえて参ります。大学生くらいの青年が二人仲良くケーキを選んでいるのでございました。
聞かれた青年は慌てた様子で
「ちょっと待って。お財布と相談するから」と答えます。
微笑ましいですね。ところがその後の青年の行動を誰が予測できたでしょう。
財布を開けた青年は、
「もしもしお財布ですか?
あの、相談なんですけど、今日ケーキ買っていいすか?」
財布「・・・・・」
青年「よし。財布、買っていいって」
真顔でした。
「そうか。で、どれにするんだよ。」もう一人の青年も動じることなく会話は粛々と進み、
「やっぱり、ストロベリーだよな」「いいのか、いつもので」「だっておいしそうじゃないか」などといいながらうれしそうにショートケーキを二つ購入していったのでした。
彼らにも日本語検定受けさせてみたいと思ったのは私だけでしょうか。