金融工学が教えてくれたもの

hana

土曜日は大学時代のゼミの同窓会でした。1期上の先輩の代と自分たちの代、2期合同の会で、なんだか新鮮でした。


金融工学のゼミ。最初は、日本語のはずなのにさっぱりわからなかったな〜。しかも、時間が経つとポートフォリオだとかキャピタルゲインだとか横文字が増えてきて、さらに見たことのない不思議な数式や記号も現れて、異国の地に足を踏み入れたようなわからなさ加減だったのをすごく覚えてる。


すごく難しかったけど、今になってあの時学んでおいてよかったっていうのを実感する。他の優秀なゼミの先輩や同期のように、会計士や、企業家や、アナリスト、ファンドマネージャーにはなってないけど、大学で学んだファイナンスの理論は今も日常で立派に役立っている。


私が今も良く覚えていて、好きなのは以下の二つ。


★ノーフリーランチ(ただ飯は食えない)
世の中にうまい話はない。ずーっと得し続けることはなくって、どこかで帳尻合うようにできてるってこと。おいしいご飯をいただいたら、お返しするのが礼儀です。


★卵はひとつのかごに盛るな
ひとつのかごに入れちゃうと、一度ころんだら卵全部が割れてしまうリスクがある。だから少しずつ分散して運ぶのが賢いということ。


目先の大きな利益が、長期的に何をもたらすのかな?と考えたり、自分の全てのパワーをそそぎこむと、失ったとき、痛手は大きいのよって戒めたり。日常のいろんな場面で思い出す言葉です。


ゼミの先生も、ゼミの仲間も、日々きっとおっきいお金やたくさんの数字に向き合ってるんだろうけれど、人間味があってやさしくて、好きだな。