終戦記念日にやったこと。

なっとう


夜、お洗濯ものをたたみながら、何気なくテレビをつけた。NHKでは終戦特集をやってた。そうか、今日はそんな日だった。60年経ったんだって。


靖国参拝戦没者の家族や、アジアの反応、政治家の行動。今日一日を、いろんな視点で振り返ってた。


私はというと。


朝、8時ごろ起床。韓国ドラマの『パリの恋人』のDVDを、お昼過ぎくらいまでずっと見てた。1時くらいになって、冷蔵庫に入ってた、マンゴーゼリーとジャスミン茶で軽くお昼。
日用品のストックがなくなりそうだったから、駅前のドラッグストアへ。お買い物のあと、駅ビルのカフェで、ひと休憩。そのあと、ピクルスとVolvicのミネラルウォーターとオレンジジュースを追加で購入。夕食は納豆卵掛けご飯とマツタケ風味のお吸い物。そんな一日だった。ごくごく平凡な一日。


歴史的に見たら、でも、これはとってもすごいことだ。


実は、日本の植民地政策のため、じいちゃんは、台湾系中国人だけど、戦時中は日本人として自分の母国である中国と戦った。そのあと、もう一度国籍を戻されている。ばあちゃんは栃木の人だけれど、じいちゃんとの結婚に合わせて中国籍帰化した。両親は日本生まれだけど、祖父母の血を継ぐから中国人。進学やら就職やらの局面でいろいろ苦労があったらしい。


その血を継ぐ私は、在日中国人の三世。そんな私が、終戦記念日の今日、日本に住んでて多少不便は感じるけれど、日本が好きで、韓国ドラマにもはまってて、中国、アメリカ、フランス...いろんな国の食材を無意識のうちに買って、おいしく食べている。日本人ではないから、アジアの諸地域からお詫びの気持ちを期待されることもないんだなあなんてのんきに感じながら。
 

60年前の祖父母や両親には、想像できっこないほど恵まれた環境だ。


そんなことに気づいたら、夕飯に食べた一日消費期限切れの納豆ご飯が、とてつもなくありがたく、おいしく感じた。