5年後の自分

昨日、職場でこれから5年後の自分のあるべき姿を考える「キャリアデザイン研修」というのがあった。


「人生90年とも言われる現代、今、30歳の皆さんはこれから今までの人生のあともう倍(の60年)は生きると考えたら、自分自身が生き生きと生活していくためにある程度目的意識を持って働いたほうがいい」みたいな話。


研修のおじさんの話はそれなりにためになったけど、それよりは、同じ職場にいながら、これまで自分とは仕事上ほとんど接点のなかった編集記者や雑誌の販売、本屋さんとの取次ぎセクションで勤務している同世代の人たちが、どんな経験を積んできていて、これからをどう考えているのかを聞いているほうが数倍面白かった。


「今まで7年間ずっとネットワーク関連の記事を書いてきた。毎回の異動希望は聞き入れてもらえず、ちょっと不満。プライベートではカレーマニアとして他者の雑誌にコメントしたりしている。将来はこれまで世界各地のカレー研究をしてきた経験をいかしてみたい」


女性誌の担当で日々女性についてばかり考えている。今後はもっと売れるようマーケティングの知識を深めたい」


「自分の担当してきた雑誌はことごとく失敗し、今度も一媒体休刊する。来週の辞令まで、自分がどこにいくかわからない状態でこの研修を受ける。なにか今後のヒントが得られたらと思う。」


「これまで転職、1人めの出産、と経験し、今も自分のお腹には双子の赤ちゃんがいる。社会人を始めてからまともに継続して1年働き通すという経験がないのだけれど、30代は長期的な視野に立つプロジェクトなどにも関わってばりばり仕事で輝いていたい」


「特にどうしたいという大きな希望はないけれど、自ら情報を発信していくなかで信頼を得、自分に情報が集まってくるような好循環を生み出し、独自の専門性を持ちたい」


ね、興味深くない?本でも得られるおじさんの話より、もっともっと一人ひとりの話をゆっくり聞きたかったよ。


自分自身も振り返っておこう。着実に今の仕事場で求められていることをこなし、そこで得られる人脈、経験、情報、知識を蓄えながら、それらを自分なりに生かし、まずは日々成長していくこと。持ち前の行動力、コミュニケーション力、企画力で、日々いろんな人と会う中で得られる感動をいろんな作品やメディアを通じて「伝える」こと。どちらかというと、組織の中で人や数字をマネージメントしていくよりは一生現役みたいな感じで、国際的なジャーナリストとしてばりばり働きたい。ということで、今の広告営業の経験をステップに少しずつ軌道修正していく予定です。