お気に入り

一人の人をずっと。

SAYURIを見る前にチャン・ツィイーを知りたくて、『初恋のきた道』を見た。素晴らしかった。父の死を知った青年が、父と母のなれそめを追想していく物語。 少女だった母(チャン・ツィー)は、村に教師としてやってきた父に一目ぼれ。来る日も来る日もお弁当…

日記は朝書く!

例の、ネガティブ上司との1日をあまりに不憫に思ってくれたからか、神様は解毒剤として、先日の高校時代の友人とのご飯会のほか、こんな本に出会わせてくれた。 いわゆる日記本だけど、「朝」日記を書く効用を、非常に明快に示してくれている。 辛いこと、…

ホリー・ガーデン

少し楽になったので読書の場所をソファに移した。江國香織の長編小説を読んだ。日常の余分、無駄、役に立たないものを愛おしみ、そればかりを詰め込んで綴った作品。失恋の傷が癒えない果歩は、ビスケットの缶に彼が撮ってくれた写真を大切に保管し、眠れな…

ジョゼと虎と魚たち

布団に潜って田辺聖子の小説を一日中読んでいた。短編集で他にも色々なお話が入ってるけど、ジョゼが一番いい。気持ち良く泣けた。足が悪くて車椅子なしに歩けないジョゼと大学生恒夫の物語。ジョゼの本当の名前はクミ子。フランスの作家サガンが小説のヒロ…

洋書デビュー

表参道のスパイラルマーケットで、一目ぼれ。生まれて初めて、自分で読もうと思って洋書を購入しました。 いわゆるインテリア本なんだけれど、写真がきれいなだけじゃないんだ。最初にノートを用意して!と書かれていて、随所に読みながらすぐできる具体的な…

10年後に読まれた本

部屋の片隅で、読まれるのをずっと待っていた本があった。山田詠美さんの 『ベッドタイムアイズ』 だ。読むきっかけはいくらでもあった。大学時代、彼女の作品ばかりを読んでいる友人がいた。 (私は友人のことをもっと知りたいと思っていた。) 同じ頃、文…

読み出した途端に、胸が、高鳴る本

かなり、久しぶりだ。本を開け、ぱらぱらとページをめくっていくうちに、ぐいぐいと引き込まれ、本の世界と自分の経験世界が一体化し、自分の分身、もしくは兄弟を見つけた感覚に囚われるのは。この本を書いた、夏木マリさんという女性を、私は実は、まだ、…

はじめっから泣きっぱなし

久しぶりにはじめっから、胸がきゅんとなる映画を見た。 自分の大好きなものが全部つめこまれてる、懐かしい感じ。 雨の季節、やさしい時間、やさしい人、家族の絆、夏祭り、手作りの絵本、四葉のクローバー、緑がたくさんの生活、自転車、赤い傘、さかさま…

パリの恋人に夢中

去年の秋くらいかな。韓国在住のジャーナリストの方から、絶対いい!面白い!と勧められたのが、『パリの恋人』。 ドラマって、映画と違って長く続くから、面倒なのよね...。と、興味をもちつつも、かなりの間、見るのをためらっていたのだけど。気づくと、…